Detour

しばし...昭和にとどまらせて下さい...

カテゴリ:家族のこと > 母

母の三回忌
お天気に恵まれました。
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ほんの数人、市内に住んでいる親戚だけの小さな会なので
お店までの通り道におうちのある方は
わたしがタクシーで拾って行くことに。


母のタンスの中にあった
軽いマントのような羽織ものを
着ていくことにしました。
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母にちなんだものを着て
母も一緒に参加の気分です(*^^*)


お店に着くと正面に圧巻の金屏風が...
写っていませんが左側に女将さんがお着物を着て
座ってお出迎えして下さいました。
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こんなに立派だったかしら?(笑)
小学生の頃以来ですが
全く記憶にありません。

むろん何度か手直しされているでしょうね。
なんせあれから45年くらい経っているんですから。
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お庭の見える個室を用意していただけました。
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そう。わたしは大広間の記憶しかないのですよ。
今も婚礼に使われているらしいです。
まだみんなお転婆少女たちだったので
足袋が滑りが良いのが面白く
スケートみたいな足さばきで
スースーって感じで走り回っていた記憶があります。
賑やかでした。


静かですね。今日は。
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ご高齢の方がほとんどなので
一番リーズナブルな小さなコースを
お願いしました。

袴みたいになる手拭いで
エプロンにします。可愛い(^.^)
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お料理のお写真をブログに残しておきますね。
よろしければお付き合いください。

一番最初のお料理
秋の演出に魅せられます。
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ごま豆腐
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女将さんが一つ一つお料理の説明をして下さるのですが
わたしは全然覚えていません。
やっぱり話を盛り上げなきゃって
気が張っていたのかも?(・・;)
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柚子をたっぷり絞って...
温まります。
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お刺身
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こちらは郷土料理の治部煮です。
このお椀は治部煮だけのための輪島塗の治部煮椀です。
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絵付けが竹と竹藪で良く見かける蝶々の組み合わせ。
普通のお椀より浅くて食べやすいです。
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食べ終わると中にもう一匹...
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焼き魚
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蓮根蒸し
もっちりと美味しかったです。
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最後のご飯までいただくと
お腹がいっぱいになりました。
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デザートは日本茶のゼリー
何茶だったか覚えてません(笑)
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母の話をしながら和やかにいただけました。

それにしても主催者のせいか
お味をほとんど思い出せません。
満足していただけたかしら(笑)

お茶を飲みながら
昔話に花を咲かせました。
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母は存在感のあるタイプ。
話はつきません(笑)



無事小さな三回忌を終えて
改めて時間が流れたのだな...って実感しましたよ。

母の思い出は少しずつ遠くはなります。 
大きな丸が小さな点になっていくけれど
色はどんどん濃くなって
凝縮された鮮明さを感じさせてくれます。
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可愛い卓布
お琴の発表会の頃のわたしたちみたいです。
遠い昔。
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実家に色違いがあった気がする...
探してみよう。

皆さんご高齢なので
お疲れが出ないうちに
解散となりました。

女将さんがお見送りしてくださいます。
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でも、もう二度とこの料亭を
訪れることはできないかも

だってまた、あと45年後だとすると
わたし100歳くらいですもん(笑)


一つの区切りが終わりました。



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この前、横浜の叔母にもらった食器はまだ開けてません...(笑)
直視しないで、得意のもわ~んとした感じで考えておきますわ~^_^;
後々ゆっくりと~♪

日本通りのレトロなお店「かをり」のサブレ。
珈琲といっしょにいただきました。

お盆に実家に帰る予定が諸所の事情により流れてしまって

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まぁ、やることはどこにいたっていっぱいあるのだから良いけど。
お盆をはずして一人で実家に戻ることになりそうです。


この前叔母とホテルのロビーに座って
母の話をしたことを思い出しました。


母がやたら特別扱いしていたモーツァルトのカップを登場させましたよ。
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叔母が母の事を
「ゆりちゃんのお母さんって...ねぇ...(しばし沈黙)...侍みたいな人だったわねぇ」

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って言ったので、思わす吹きだしたら

「そう。見た感じはベティちゃんみたいに可愛いのにね。」

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って付け加えたので
耐えきれない程可笑しくなって
二人で大笑いしました。

多分...母の事を本当に良く知ってる人なら
ものすごく共感してくれると思うな(爆笑)

  
  そう、名付けて
「ベティちゃん侍」見参。

いつも母はこんな感じ~^^
「奥様~♪ウェストお測りいたしますわよ~♪
あら~っ?ちょっと太られました~?」
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母の雰囲気は本当にベティちゃんに似ているわ。
目が大きなたれ目。で目と目の間が離れていて
髪の毛が天然パーマのところが特に似てる( ´∀` )

でも内面は侍。
不器用で筋を通してしまう...、自分に言い訳できない人。

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要領は良い人ではなかったです~気の毒なほど悪い方。

しかしながら...
いっつもその刀で切り殺されていたのはわたし(笑)
どんなに口答えしようとも母には絶対勝てないのです。
なんせ勧善懲悪の桃太郎侍ですもん。

ま、わたしだって、エキストラのように何度も生き返りましたけどね( `ー´)ノ


正直言うと
母が亡くなってこんなに時間が経った今でも
母の言動を思い出して腹がったって
どうしようもなくなる時があるのですよ。
介護の時、暴言を吐かれたり、変な憶測をされたり
ずっとずっと前にさかのぼって
理不尽だと感じる出来事の数々

でも
嫌なことすべて忘れてスッキリしていても、そうでなくとも
それは人それぞれ、
そのままの自分で良いんじゃないかな...って思えるようになりました。

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母を「ベティちゃん侍」だったと思えるようになってきたということは
随分母と自分との距離感が変わってきたのかな~
とも感じましたよ。


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自宅の庭の山アジサイが満開です。
母からもらった花籠に生けてみました(´∇`)

紫陽花の咲く季節の夕方
母は亡くなりました。
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一年経つのが年々早いです。

素朴で可憐な山アジサイ
咲き始めは清らかな白で
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乙女のように花びらの端からピンクに染まり
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徐々に落ち着いた奥様のような(笑)
濃いピンクになっていきます。
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それから深い深いエンジ色になって
ずいぶん長くお花を残します。
その姿も渋くて素敵です。
まだ、エンジ色になっているお花はありませんでした。

色を混ぜて生けてみましたよ...
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昨日、やっとブ◯ンディアに
段ボールを送りました。
あと、ブランドものでないものは
海外へ衣類を寄付する団体に送りました。

大きめの段ボール三個発送しました。
わたしの断捨離にとって大きな一歩です(*^^*)


春から使っている昭和レトロなガラスの花器を並べてみました。
こうしてみるとたくさんありますね。
まだ眠っているものもけっこうあります。

いつか小さなもの2、3個だけ手元に残す日がくるのかしら...?
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その時、その時、出来る限り
必要なものを見極めて
断捨離しよう。

人と比べずに
自分が好きなものと
暮らしていけたら良いな~って
感じましたよ( ・∇・)


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去年の冬ごろ
寒すぎることはわかっていたのですが
思いっきり切り詰めたキョウチクトウの新芽が出てきました。
(●^o^●)ヨカッタ~

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でもあと何本か他の色のキョウチクトウは
全く芽が出てない鉢もあり
枯らしてしまったんじゃないかと不安...
キョウチクトウは超丈夫な木なんですけど....
わたしのガーデニングって気まぐれ&無知なので
植物たちにとって残酷かもです...(´・ω・`)

自転車でお買い物に行く途中の道で
野の花が咲いていたので
ちょっと摘みながら帰ってきました。

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この前飲んだ小さな牛乳瓶を一本だけ残してあったので
それに挿してみました。
可憐な野の花たち...
この花束を見ていたら急に母のことを思い出しましたよ。

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そう
これはわたしが撮った母の一番好きな写真です。
近所を車いすでお散歩して
野の花を摘んでデイサービスに戻ってきたところです。

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母自身は野の花という雰囲気の人ではありませんでしたけどね(笑)
どちらかといえばド~ンと存在感アリアリの...カトレアとか...
そんな感じの人です^^

四月になりたての頃
母の手の中の野の花....


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 長い雪国の冬が終わって
外をお散歩できて
明るく清々しいとても印象に残る日でした。

この写真は
介護中の数えきれない嫌な出来事も
吹き飛ばしてくれる一枚なのです。

そしてその時、母と一緒に作ったネックレスの写真も見つかりました。
どこに行ってしまったのかしら...
イースターの雰囲気で選んだパーツです。

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綺麗で可愛いものは
どんなときも何歳になっても女の人の心を癒してくれますね(#^^#)

介護の時の重労働や
理不尽にあたり散らされた時の
悔しい気持ちも思い起こされますが
それでも母はとっても気丈で
最後まで態度を崩さない人でした。
(わたし以外にはです、笑)

「みっともない」ということを嫌う
昭和一ケタな価値観の人だったな~って思い出しましたよ。

気持ちは本当に強い
野の花のような人でしたね(*´▽`*)

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実家のある町、この季節、良いお天気を期待する方が無理なのですが
なんとか晴れ間を見て屋根の補修をしていただきました。
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必要最低限の補修です。
ど~にも危ない部分だけ手当てしていただきました。
今日晴れていても明日のお天気は知れないので
若い衆(笑)も入れて三人くらいで一日でいっきにやっていただきました。
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若い子たちは次男くんくらいの年齢
昨日の夜まで雨が降っていたので
瓦が滑らないか心配で
「無理しないでね。落ちないでね。」
って思わず言ってしまった...
お仕事とはいえ、自分の息子にしか見えんのよ~

何だか別の方向からも音がするので
玄関を開けてみると...
なんとお迎えのおうちも屋根の補修工事中( ゜o゜)
だよね~多分実家より前から建っていたおうちです。
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お迎えさんはわたしが小学校の頃まで「タロウ」というわんこを飼っていて
「タロウの家」って呼んでいました。
今でも通称「タロウの家」です(笑)
タロウとっくの昔にいないけど~

無事屋根の補修を終え
母のお寺に報告に...
自宅の庭のお花を少しだけ摘んでいきました。
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母も屋根のことはずっと気にしていたな...
超最低限の補修で15万くらいかかりました(-_-;)
これからどうしよいかな~この実家。
ま、とりあえず来年の春までは深く考えるのはやめよう(* ̄ー ̄)
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これで今年の冬は雪が積もっても大丈夫だろ~(^_^)v(多分)
自宅にいても雨漏りが気がきじゃなかったもんね。
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母のお寺のお庭には奥さんが大切に育てている薔薇の赤い実がついてました。
可愛い。

とりあえずホッとしました。
できることだけ少しずつやっていこう。

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わたしは夏の生まれで
わたしが生まれた日の事を話すとき
母はいつも
「暑い日だった。もう暑くて暑くてたまらなかった。」
と本当に憂鬱そうな顔をしているのが常でした。 
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母が亡くなってから、初めてめぐってきたわたしの誕生日。
まだ実家にいたので、
その時、なぜか、ふと
「わたしが生まれた時間、夕方6時頃に、わたしが生まれた病院に行ってみよう。」
と思い立ちました。

母子手帳で産院の住所はすぐにわかったけれど
とっくの昔に廃院になっているようでした。
でも、どうせ中に入るつもりもなかったし
どうにもこの思いつきを止めることができず
夕方バスに飛び乗りました。
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母は結婚して数年子供ができず
卵管を通す、すごく痛い治療をしたらすぐにわたしができたと言ってました。
母はずっと仕事をしていたので、その時代にしては遅い結婚だっだったうえに
数年子供もできなかったので初産にしては高年齢だったと思います。


わたしはいつの頃からか
わたしが生まれなければ、母は父と別れていたんじゃないかな...
と感じていました。
その方が母は幸せだったかもしれない。

でも、別れてしまっても、良かったのに。
それでもわたしは
ちゃんと母の子供として
しかも、もっと良い子になって
生まれてくるはずだから
大丈夫なのに...という
説明のつかない、不思議な確信を持っていました。

わたしは逆子の上に発育が悪く
そのうえ胎動が無くなってしまったので
大事をとって帝王切開することになりました。

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入院中のお針子さんたちの仕事の用意も全てして
入院当日まで仕事をしていたという
母の行動を辿って
母の洋裁店だった所からゆっくりと
ほど近い産院に向かって歩き始めました。
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母のお店から大きな通りに出て右に曲がると
昔からあるお店屋さんが続いていて
細い道へと曲がってゆく
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もう六時近いというのにこの日もカンカン照りで
ただ歩いているだけでも汗が流れて
顔を上げることもできないほど眩しく
気分が悪くなってしまうほど。
わたしの生まれた日もこんな日だったのだのでしょうか。
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忙しすぎる仕事
気を遣うお客様
折り合いの悪い姑
どう考えても良き夫とは言えない父
なぜか動かなくなってしまったお腹の子
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容赦なく照りつける夏の太陽の下
母はどんな気持ちでこの道を歩いて産院に向かったのでしょうか。
歩きながら、
その日の母の不安と、耐え難い暑苦しさを
感じ取れる気がしました。
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住宅地の中にポツンとあった産婦人科の跡は
庭木がこんもり茂り、小さな森のようで
秘密めいた空間になっていました。
隣にあったはずの建物も取り壊され、広い空き地になっていて。
わたしが生まれた頃とは全く違う雰囲気になっているのでしょう。
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奥の木の扉の
その奥に産院があったはず。
灼熱の日
いろんな不安を抱えながら
ずいぶん疲れた体で
母はわたしをここで生んでくれたのかと思うと
申し訳なさが込み上げてきて
ただただ感謝の念に満たされました。
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母のことを思う時、
わたしのことを世界で一番愛してくれてありがとう 。
大切に思ってくれてありがとう。
 と言う深い感謝の念と 
どうしてわたしを 自分の思い通りにしようとしたの?
どうしてわたしを脅すようなことばかり言うの?
と言う 恨みにも似た重圧感。
その二つの感情が
半分半分くらいの割合で沸き起こってきます。

母とわたしという
この世に二つとない
人格の組み合わせ。
誰にも完全には理解できない関係。


でも、この自分の生まれた日時に
産院の前に佇んだ瞬間、
わたしのいろんな感情は全て拭い去られ
ただ「生んでくれてありがとう。」という
一つの思いに辿り着きました。
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母を亡くしたこの年齢まで
抱くことができなかった
「生まれてきて良かった。」
という実感。

この感覚こそが
本当は母とわたしの原点であったはずではなかったのかと
やっと気づくことができました。

眩しすぎる太陽が蔭って
月がぽっかりと浮かび上がってくる...
そこに前からずっとあったものが
やっと銀の光を放つ姿を表した...
そんな風にはっきりと見えてきたのです。
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この日、この時
得ることができた感覚を
ずっと忘れないために
写真とともに
ここに書き留めておこうと思います。

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今回はいくつか大切な用事があって
長く実家にいますが
まだ、大切な用事があと一つ片付きません。
...う~ん、でも
もうそう長くはいられない。
そろそろ自宅に戻らなくては...
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実家にいる間に母のお寺に一度はお参りに。

この刺繍のブラウスは母が最期の頃まで着ていたもの
これを着て行くことに...
母は仕事柄、山のようにお洋服を持っていましたが
前開きでコットンでできていて
洗濯機で洗えるものがほとんどありませんでした。

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わたしが買ったこの新しいブラウスを
持っていってあげたのですが
初めはなんとなく気に入らないようでした(笑)
自分以外の人に服を選んでもらうなんて
考えられなかったんでしょうね。
確かに母の好みとは違いますけど...
意外と似合ってましたよ。

今は時々わたしが着ています。


お寺の帰り道
お抹茶をいただきました。

お庭をお散歩して...
ギボウシが静かに咲いています。
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水芭蕉

母は倒れて、いろんなことが自分でできなくなりました。
以前のしっかりした母とは、すっかり違った母になってしまったのですが...
とても不思議なことにテレパシーが通じるようになったんじやないか?
って思ったことが何度かありました。
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その日の夜、
わたしが、なぜか五人の男の子のお母さんになっている夢を見ました。
目が覚めて朝、母の所に行ってみると、
わたしの顏を見るなり母が
「お前は大変だね。だって五人も子供がいるんだろう。」
って言うんです。....え?何で?
今までそんな事一度も言った事なかったのに...
しばらく話しているうちに
わたしの子供は男の子二人だった事を思い出したようでしたが
とても、とても不思議でした。
今まで一度もそんな事、言ったことないのに
わたしのその日の夢を知っていたのかしら(笑)

わたしの夢や知らないはずのことを
なぜか、母が口にする...
そんな事が何度かありました。

今、振り返っても不思議です。
ただの偶然かな~?

お茶室のお花が楚々として綺麗です。

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蚊取り線香が懐かしい。
綺麗なお庭ですが、池もあるし虫さんがいるのは仕方ありません。
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お菓子のお名前を忘れてしまいました...

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中は黒のこしあんで
赤、白、黒のコントラストがくっきり

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甘いお菓子の後の
お抹茶がとても美味しかったです。

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ホタルですね。

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何だかホタルを見たくなって
3年前くらいに一度蛍を見ることができた
いつもの公園を通って帰ることにしました。

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日が長くなったとはいえ
暗くなり始めるとどんどん暮れていきます。
ゆっくりホタルを探しながら歩いたのですが
一匹も見つからず...
カラスがカァカァ鳴いているだけでした(笑)

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暗くなると公園は一人で歩くのは何だか怖くて
思わず早足に...
ホタルも見つからず
淋しく帰ってきましたが
また来年。
この頃「また来年」という言葉が何となく、しっくりこない。
今、と思ったら
今やりたい、見たい、行きたいんです。
せっかちになってしまったみたい。

それにしてもこの一年は本当に早かったです。

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母の着物やお洋服、そして大量の生地をどうして欲しいか...
母にテレパシーで送ってもらいたいものです。

そう、わたしの中でひらめいた事が
母からのテレパシーだと信じれば良いのかもしれません。


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七月になりました。
今日は梅雨らしく雨が降っています。
水不足が心配ですから良かったかな~
でも、七夕様も雨になっちゃうかも...

昭和レトロな大きな赤いお裁縫箱です。
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写真では大きさわかりにくいですが
お裁縫箱の中では大きなもの。

これはついこの間まで母のベッドサイドに置いて使っていました。
大きいのでバスタオルがこんな風に入ります。
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そして持ち手がついているので
持ち運びにとても便利。

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すごく活躍してくれたんです。

お花の刺繍がだいぶすれて傷んでますね...

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中は昭和レトロお裁縫箱仕様
真っ赤なサテン張りです。
中はそんなに傷んでません。
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わたしは中の、多分ちょっとお針をさしたりするのであろう
このプクプクした部分が大好きで
度々触っています(笑)

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実は小さい頃、わたし、毛布の端のサテンの部分(わかりますか?)を
指でモミモミしながらじゃないと眠れなかったんですフフフ...
今でもその名残かサテンを見ると触りたくなるんです(笑)

実家の二階の押し入れには
母の職業柄、まだまだレトロなお裁縫箱が眠っているのですが
その実、
母が亡くなるすぐ前に使っていたお裁縫箱がこれです↓

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な、なんと無印良品のコスメボックス....爆笑
あんなにいっぱいあるのに~
無印の方がチャックがついてたりいろいろと使いやすかったのかなぁ~フフフ
コンパクトで機能的?

でも、母の介護中はこの可愛い赤色のお裁縫箱に
とっても癒されました。
赤で、お花が刺繍されていて、華やかで
見ていて元気が出るんです。

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母もベッドの上から
いつも懐かしそうに見ていたように思います。



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しばらくお休みしていたので実家でのお写真続きます。


実家に会ったわたしのマリア様コレクションの一つです。
なんとも現代風というか
どこかしらアニメ風というか
でも、かなり古いもの。
ふっくらとした可愛いマリア様です。

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樹脂でできていて、しっかりとしています。
長いベールの後姿...

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寄り添う羊や鳥たち
童話の挿絵に出てきそうな感じです。
そしてマリア様のスカートに子供が落書きした跡

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でも
落としても割れたりしない樹脂でできてるし
親しみやすい若いお母さんとして表現されてるマリア様。
きっと子供のたちのために作られたものだと思いますからね。
マリア様怒ってません(笑)

そして一番気に入っているところはこの髪型
横分けなんですね~
わたしの小学校3年生くらいの頃この髪型をしてました(笑)
けっこうこの髪型の女の子多かったです。
そして「ぱっちんどめ」でとめてました。
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そうこんな感じ
一番右の女の子みたいな...

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(画像お借りしました)

お庭のお花を摘んできていけてみました。

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たしか去年も実家にこのお花が咲いている時
スマートなマリア様の像を飾った覚えがあります。
五月はマリア様の月なんですよ。確か。


実家から戻るとき
こんな風に母の写真の周りにみんな飾ってきました。
母は洋裁店をしていたのでいつも女の人に囲まれていましたからね。

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そう、母はいつも女の人に囲まれていたイメージがあります。
そして意外と寂しがり屋でした。

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レストランを出た後
ゆっくりと
いつも必ずお散歩する静かな公園を歩きました。
ここも桜は咲いていますが、日がさんさんと降り注ぐというより
木陰の多い静かな散歩道です。
一番好きな公園かもしれません。
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いつもの緑のベールにピンクの彩りが添えられました。

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普段は人通りが少ない公園なのですが
やはり今日は桜の花が本当に美しい日なので
お散歩の人がたくさん。

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ここも去年母を連れてきたあげた公園です。
母のお店があった場所にも遠くない
幼い頃からなじみ深い公園です。
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ここの桜は散るのが早い気がします。
他の場所は満開になりたてで、ほとんど花びらは落ちていないのですが
ここはもう少しだけですがお花が落ちています。
しかもお花の形のまま
ぽとんと落ちているんです。

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確か去年もそうでした。

道のわきに、夏には蛍が住む小さな小川が流れているのですが
もう桜のお花が流れています。

BlogPaint

友禅の絵のようですね。
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去年この公園に来た時
落ちてきた桜の花を拾って母の手の上にのせてあげました。
その時の写真です。

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去年はもっと雪が降るように次々落ちてきてました。

今年は自分の手に乗せてみました。

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だんだん母の手に似てきたなぁ。。。


来年も青空の下の満開の桜を
この公園で見たいな。

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母が亡くなって日がたつにつれて
写真の人になりつつあります。

わたしが覚えている限り、母は私の中で生きていると思いますが
100年経てば多分誰も覚えていませんよね(笑)
世の中で名をなした人以外
ほとんどの人はそうかなフフフ

だとしたら
これからは
もっと自由に、自分の好きなように、
楽しんで生きてもいいのかな...
って思いましたよ。

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で、
どうしたら良いのか、どうしたいのか...
具体的にすぐに考え付かないのが
今、現在のわたしなんですけどね(笑)

ゆっくり考えます。

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