今日はまた冬が戻ってきましたね。
冷たい雨が降っています。
雪が降っているところもあるようです。
まさに名残雪。
お別れの季節です。
車で一時間くらいの所にあるお蕎麦屋さんに行ってきました。
ここに人がくるの？っていう感じの場所。
ポツンと一件だけある人里離れたお蕎麦屋さんです。
昔、東京で30年以上お店を出していたという店主さんが
実家に戻ってきて開いたお店です。
今年で15年目。
わたしたちが通い始めて7、8年...以上かな...になります。
老夫婦お二人でずっと頑張っていらっしゃたのですが
2年前くらいにおばあちゃんがお亡くなりになりました。
とても仲の良い、おじいちゃんとおばあちゃんだったので
どうなることかと心配していましたが
それ以降、陶芸をしている息子さん御夫婦がお手伝いされています。
今は元気を取り戻されて美味しいお蕎麦を作ってくださっています。
息子さんの作品が...
桜の便りが聞こえる中で
山の中だから気温が低いのでしょうか
今、梅が満開です。
遅い春...春はゆっくり来るのがわたしは好き。
実家のある雪国もそうです。
梅畑や野菜畑も広いお店の敷地の中にあって
お店の食材として使われています。
美味しくてお値段も安い理由の一つなのでしょう。
たまたまぶらり入って見つけたこのお店ですが
数えきれないほど来ました。
お店の窓からのどかな景色。
「梅の木は60歳だよ。」
っておじいちゃんが教えてくれました。
還暦の梅ですね。ﾌﾌﾌ
お汁のお味はしっかり濃い目です。
とっても美味しい。
この日は太っちょ次男君も一緒だったせいか
天ぷらがいつもよりいっぱいの気がします（笑）
この風景も春、夏、秋、冬とても風情があります。
こんな中で自然に囲まれて自給自足的な生活に
憧れもありますが、実際はとても体力気力が必要です。
おじいちゃんはここ数年で耳が遠くなった気がするし
畑仕事がきつくなってきたと言ってました。
お若く見えますが70歳はゆうに超えてます。
この10年間、わたしたちもいろんなことがありました。
きっとおじいちゃんもですね。
ていうか、誰もがそうかもしれない。
母が亡くなり、
わたしたち一家にとっても大切に思っていた事柄が
またまた延期になりました。
凹みます。
「おじいちゃんの代が、もし、終わってしまったら
わたしたちの足も遠くなってしまうかもね....」
わたしがそうつぶやいたら
「おれもそう思う。」
って主人がポツンと言いました。
何となく二人とも同じことを感じていた帰り道でした。
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