春になりました。
今日は叔母のところにお人形を持って、様子を見に行ってきました。
母は三姉妹の長女なのですが、今日様子を見に行く叔母は一番下の妹です。
叔母は赤ちゃんの頃大病を患って、
一命はとりとめたものの、不自由が残りました。
縁談の話も、なかったわけではないらしいのですが
やはり結婚の道は身内にとって、逆に心配な要素が多かったようで...
一生独身で静かに過ごしてきました。
母も次女の叔母もわりと体格が良い方なのですが
この叔母は体がとても小さくて、いくつになっても少女のような雰囲気が漂っています。
あまり外に出ないので色白でお肌がとてもきれいなんです。
このお人形のお着物は古布でできています。
水色にやわらかい朱色、黄色、ピンク
ほんわりした色合いが叔母のイメージにぴったり...
おばあちゃんが亡くなる時
「あの子を頼むね。」
と長女である母に言い残したので、
母はいつも叔母の心配をしてきました。
時にそれが負担な様子でした。
母は常に家族の心配を運命づけられているようなところがありましたから。
今、叔母は認知症の症状が出ていて
常時見守ってくれる人が必要な状態です。
母が倒れてしまったので、
わたしが非力ながら時々様子を見にいくことにしています。
このお人形気に入ってもらえるかなぁ
お人形は好き嫌いが難しいものの一つですからね。
あと、叔母はいろいろわからなくなっていることが多いので
余計なものを持っていくと、施設の方の手を煩わせることになるのかな...
なんていろいろ考えてみたりして...
でも、持っていっていて良かった。
叔母はとても気に入ってくれた様子です。
ぎゅぎゅって抱っこしてくれましたよ。
母はいつも、叔母の人生をかわいそう...と憐れんでいましたが
本当にそうなのかなぁ?
そんなことないんじゃないかな。
おっとりとして静か
恥ずかしがり屋の叔母の雰囲気は
わたしが物心ついた頃から
ずっとずっと変わりがないんですから...
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