Rちゃんのお通夜に行き
家族の方が悲しむ姿を見て
Rちゃんはこの世にはもういないと
やっと実感が湧きました。

お通夜といっても
コロナの最中ですから
ほとんど会話もできませんでした。

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ブログに彼女との出会いを書きとめておこうと思います。

彼女とは
大学は違いますが同級生で
三年生の時、入寮してきてから
お部屋がお隣同士となり
すぐに仲良くなりました。

それが初めての出会いと思いきや
本当はもっと前に出会っていたのです。


それは
大学受験の時


願書を出すのが
締め切り日ぎりぎりだったわたしは
受験番号が後ろから数えて
3番目くらいでした。

会場は
受験番号が最後の方の人たちの
お部屋だったので
三分の一しか埋まっていない
ガラガラの状態でした。

受験が始まろうとする
ほんの数分前
前の席の人が突然後ろを振り向いて
わたしに
「すみません。この試験何時に終わるのですか?」
と聞いてきて
わたしは焦りながら
「あ…えっと...〇時〇分だと思います。」
と答えました。

そしたら
受験監督の方に
その会話が聞こえていて

黒板に大きく
始まりの時間と終わりの時間を
書いて下さり
ほどなく受験がはじまりました。

なぜか印象に残る出来事でした。

その後、
その時受験した大学は
わたしの母校になりました。

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その受験会場となっていた建物も
既に取り壊され
新しくなっているようです。



三年生から出会った彼女との寮生活は
流れるように過ぎ
あっという間に卒業間近になりました。

Rちゃんといつものように
話している時
受験時代の話になり
「ゆりちゃんの大学も受験したんだよ~」
と彼女が言い
話しているうちに
いろんな情景が一致し

あの時
くるっと振り返って
わたしに試験の終わる時間を尋ねた人が
彼女だったのだと
その時初めてわかりました。

...びっくり...

受験の時、わたしが着ていたのは
緑色のモヘアのセーターで
彼女は
振り返った時
緑色の服を着ていた人に
試験終了の時間を聞いた

色だけをしっかり覚えていました(笑)

わたしはあの瞬間から
「緑色の人」として
彼女の中に存在していたんだわ...

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その後
彼女のお父様とわたしの父が
高校の同級生であり、
共通の友人がいることもわかり
本当に驚きました。

彼女のお父様が
関東地方から雪国へ
進学の道を選ばれるとは...
関東の方が
わたしの実家のある県の高校に
進学することは
珍しいことです。


お互い
何か不思議なご縁で
結ばれていることを
感じていました。

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結婚、出産、子育て
そのうえ彼女は仕事もしていて
超多忙。
会えない時期がずっと続いていましたが
ここ近年やっと
会えるようになりました...


これから私たちの
第二幕が始まると
感じていたのに。
 
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Rちゃんは
息子さんは二人とも結婚され
お孫さんも生まれ
皆から愛された
実り多き人生でしたが
やはりまだ早すぎる。

同級生だったご主人様も
とても痩せておられました。

一緒に暮らしていた
90歳を超えた実のお父様が
娘に先立たれた悲しみに耐え
静かに座っておられる姿が
本当に痛々しかったです。

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Rちゃんは
わたしの青春時代の全てを知る人。

彼女には誤解を恐れず
心のまま
何でも言えました。

彼女のような存在には
もう出会えないんだろうと思う。


Rちゃんを失った今は
ただただ悲しくて空しくて
それ以外の感情が
沸いてこないです。


Rちゃんの死とともに
今までのわたしの大切な
ノートのページが
ちぎり取られてしまい
跡形もなく失くなってしまったような
そんな喪失感に
苛まれています。




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