叔母の所にお見舞いに行ってきました。
母が倒れてからはわたししか行ける人がほとんどいない状態です。

お天気が良い日を選んで行きます。
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何を持って行ってあげて良いかいつも迷います。
この前はお人形さんを持っていきました。

食べ物は禁止されているし、お花もお世話することができないのでダメなんです。

ピンクの可愛いタオルを持っていくことにしました。
叔母はパステルカラーのイメージなんです。
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母が昭和の時代から箱のまま新品でしまい込んであったタオルセットです。
バスタオルなどもあったのですが、長い保管でシミが出てしまっていて
お洗濯しても取れませんでした。

母はこんなことがとっても多いんです。
物を大切にするあまりしまい込んで出番がないうちにダメになってしまうんです。

多分妹がお嫁に行くときに持たせようと思っていたんでしょうかね。

こんなものを見るたびに考えさせられてしまう。
母のいう「もったいない。」

いつかを信じて置いておく...それが使命の物だったのかな。
母はどこにも旅行に行くことがなかったけれど
ものをしまい込んで「いつか」を旅していたのかもしれない。

それはそれで意味があって、仕方がない気がする今日この頃。
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バスに乗って山の方に向かいます。
叔母の施設はちょっと辺鄙な場所なんです。
環境はとても良いんですけど...

バスから降りて少し歩きます。
上り坂です。
道の途中に四季折々、野の花が咲いていて楽しいんです。
あざみ...
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名前もわからない赤い実
鳥さんの餌になるのでしょう。
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山の方なので風がそよそよ吹いていて常にお花が揺れてます。
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可憐で自然のままの姿。
菖蒲でしょうか?カキツバタでしょうか?
所々に群れをなして咲いています。
はっとするほど綺麗です。
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もしかしたら最初は少し誰かが植えたのかもしれませんが
あとは自然に増えたものだと思います。
そしてそのまんまにしてある感じがとてもいい。
夏になって草ボーボーになる前だから良いのかな?
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車が時々通るだけの静かな道です。
ほとんど歩く人はいないようですね。
町の中心地の公園で見たカキツバタとは全く違った環境で
誰からも愛でられずに咲いていますが
そんなことはおかまいなしで凛と咲いています。
気高いですね。
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叔母の施設の方までカーブを描きながら咲いています。
忘れられない光景になりそうな気がします...
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叔母のまわりはいつも通り静かな時間が流れています。
元気そうで前よりも少し太りました。
お顔がまんまるです。
足腰も大丈夫そうです。
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でもお話しを聞くと、認知症は緩やかに進んでいるのかもしれません。
あと持病の方が良くないようでした。
それが心配です。
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帰り道、竹藪にたけのこを見つけました。
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よく見るとあちこち生えてます。
七夕の頃までにはずいぶん立派な若竹になるんでしょうね。
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母に叔母のことを報告すると
「お前にばかりこんなことをさせてごめんね。」
ってはっきりとした言葉で言いました。

母はずいぶん認識力が回復してしっかりしてきましたが
こんな時はそれが本当に良いのかな...と感じます。

「考えても仕方ないことは、考えない。」
そんなことが決してできない人なんです。

多分一生できないんですね。

神様から与えられてもの...

そう思うしかないんでしょう。


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