↑この記事の続きです


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病院から家に戻ってきても
また母が意味不明なことを言い始め
騒いだらどうしよう...と思ったら
その日はほとんど眠れませんでした。
あんな母を見たのは初めてでしたし...




玄関前のサンシュのお花が咲き始めました。
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その晩、病院から連絡はありませんでしたが
朝、様子を見に行きました。



その日の午前中からリハビリが始まるので
母の様子が気になりました。


病院に出向き
看護師さんにお尋ねすると
その後、せん妄は起きなかったようでした。


そして
母はそう変わった風でもなく
リハビリ室では笑顔を見せてはいました。


でも、娘のわたしから見たら
明らかなお愛想笑いだとわかるのです。


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そう
母はある部分は
全く前のままの母。


母はまだ自分の体が
完全に自由を奪われているということを
受け入れることはできてはいないのです。


当然だと思う。


長い意識不明の状態から目覚めて、
徐々に色んなことがわかってきて
自分の持ってる自分のイメージとは
全く違った自分になってしまっているのだから。


自分でトイレに行くなんてもちろん
寝返りすらできない。


多少、認知能力が落ちている事が
むしろ救い。


とにかく母は昔から
人に頼ることが何より嫌いな人なのです。


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リハビリ室で
黒坊くん(母の担当の年長者の方)が
母のリハビリを担当してくれて
声をかけて一生懸命やってくれました。


「家族の方がリハビリに付き合ってくださるのは大歓迎」
とのことだったので
一緒にいて寝返りの練習や
背もたれなしに座る練習に付き合いました。


母は療法士さんたちの前では
「よろしく。」とか「どーもありがとう。」
と笑っていましたが

ベッドに戻りわたしと二人になると
本当に疲れた表情になりました。

何だかその様子に危機を感じ...

「明日も来るから、一緒にリハビリに行こう。」
とわたしが言うと
力なく頷いてくれましたが


何だか一人にはしておけず
母が眠るまでそこにいました。
情緒不安定になって
またせん妄を起こしたりしたら
大変ですし。




クリスマスローズ
今年もたくさんお花をつけてくれるかな...
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その日は初日。


まずは
一日のリハビリのルーティーンに
慣れてくれれば
きっと何とか上手くいく


そう信じて頑張るしかありません。



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