可愛いアザミのお花が道端に咲いていたので摘んできて
シャボン玉のような模様の花器入れてみました。
迫りくる夏を感じますね。
そして横に
二階の嫁入りダンスの引き出しの中から出てきた。
白い置物...? ん?を並べてみました。
....何だと思いますか???(笑)
前衛的にデザインされたペンギンの置物
.....?ではなくて
実はクジラの牙なんです。
わたしが小学校1、2年の頃に
無理やり?じゃないけれど(笑)
子供の特権?で頂いたものです。
季節は良く覚えていないのですが
母がお仲人さんを引き受け
(母は比較的威厳があったのでよく頼まれていました。)
お嫁さんとなる方の実家に婚約者である男の方が
ご挨拶にゆくはこびとなり
母も車に一緒に乗ってついてゆくことになりました。
で、
そこからがあり得ない展開なのですが
わたしと妹は、お休みか何かで家にいて
出かけようとする母の後ろを追っかけて
母を車で玄関まで迎えに来ていた二人(婚約中)の所にかけより
「わたしたちも連れてって~~~~」
って無理やり車に乗り込んで行ったのです(笑)
信じられます?
完全無欠のお邪魔虫2匹です。
母は困り果てていましたが
わたしたちは譲らず
「一緒に行く~一緒に行く~」
って言ったら
優しそうな婿殿候補生の方が
「いいよ、どうぞ、いっしょに行こう。」
ってことで(笑)
お嫁さんのご実家に
ついて行くことになったのですよ。
何しろ楽しみの少ない時代でした(笑)
大騒ぎをして疲れて
わたしたち二人は車の中で寝てしまい
(ますます憎らしい子供たちだわね。)
かなり遠かったとおもうのですが
目が覚めると
潮の香がする海辺の町の
小さなおうちの前に着いていました。
お嫁さんのお父様へのご挨拶の時も
お仏壇の前まで一緒に行って
お嫁さん、お婿さん、母、わたし、妹
という五人で並んで座ってご挨拶となりました(笑)
ほんと、どうゆうことでしょうか???
でも携帯も何もない時代です。
何の前触れもなく突然現れた、仲人の子供二人を
お父様は温かく迎えて下さいました。
その時、お仏壇の所に
このクジラさんの歯の置物が二つ大切そうにおかれていて
お父様はその大きな方の一つを手に取り
「これをどうぞ持って行って。」
と言って
お婿さんにわたしました。
お婿さんは深く頭を下げて
頂いていました。
それは子供心にも
厳かな瞬間だとわかり
息を殺して見ていました。
お父様は漁師さんで
それはクジラの牙を自分で抜いて
綺麗に磨き上げたもので
お仏壇に置いてあったものだから
とても大切にされていたのでしょう。
わたしはそれを
じ~~~~っと凄い目力で見ていたのでしょうか?
お父様は小さい方を手にとって
「こちらはあなたにあげるよ。」
って言って下さったんです。
そしてクジラさんの歯は
上の先端の部分の良く見ると色が変わっている数センチしか
外には出ていないんだよ。
あとは歯茎の中に埋まっているんだよ。
って教えて下さいました。
何とも温かい雰囲気のおうちでした。
今では信じられない出来事ですが
はからずも?うちに来ることになったクジラさんの牙に感謝して
大事にしていこうと思います。
あの婚約中のお二人は
その後どうなったかな?
全くわかりません。
きっと幸せになっていると思うのですよ。
大きなクジラさんの牙に守られていますからね。
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